【コメント】2022.3.23日本経済新聞夕刊「やり繰り一家のマネーダイニング」住まいの補償（下）地震保険

夕食後の筧家では自然災害への備えについて談議が続いています。恵がデザートを用意しながら「火災保険では地震の損害は補償されないなんてショック」とつぶやきました。良男は「最近は地震が増えていて不安だな。どう備えたらいいんだ」と慌てています。筧（かけい）家の家族構成筧幸子（48）ファイナンシャルプランナーの資格を持つ。筧良男（52）機械メーカー勤務。家計や資産運用は基本的に妻任せ。筧恵（25）娘。旅行会社に勤める社会人3年目。筧満（15）息子。投資を勉強しながらジュニアNISAで運用中。

マンションの場合、地震保険の保険金額は購入価格に比べ大幅に低くなるのが一般的です。多額の住宅ローンが残る自宅が地震で壊れて住めなくなっても、ローンを完済できるほどの保険金は期待できません。マンション購入価格は土地代や建築費、業者の利益などで構成されます。一方、区分所有者が加入する火災保険は専有部分の建築費のみが対象となり、